7月も後半になりました。夏といえば背筋がこおる恐怖体験も風物詩…というわけで、今回紹介する多読本は Rebecca by Daphne du Maurier 35,309 words / Macmillan Readers / Level 6 語り手は、旅先で出会った男性と恋におち結婚した新妻。夫 Maxium の邸宅 Mandaley へやってきます。夫には Rebecca という前妻がいましたが死別。 花と緑であふれた庭、すぐそばには海。すばらしい部屋と調度品。女主人としての新たな生活が始まります。女中頭の Danvers さんは慇懃無礼ですが、仕事はきっちりとこなします。 裕福ではなかった身の上から急にお屋敷の女主人になった主人公。ある日、部屋の置物をうっかり割ってしまいます。ばれるのを恐れて破片を隠したところ、使用人の一人が盗んだのではと疑われ、自分が割ったと夫に自白する羽目になります。 彼女なりに新生活を楽しもう、夫との関係をよくしようと奮闘しますが、この生活にふさわしくないのでは、夫はまだ Rebecca を忘れられないのではないか…と追い詰められていきます。けれど彼女が最後にたどりついたのは、思いがけない事実でした。 オチは本を読んでのお楽しみとなりますが、物語の後半は Rebecca が実際どのような人物だったのか浮き彫りになります。そして主人公は、夫の秘密を知ることになります。 サスペンスものかなぁと読み始めましたが、意外とラブストーリーの要素が強い印象です。イギリスの小説にありがちな「お屋敷には秘密あり」でもあります。 コロナ感染者が増え、第7波に突入したようです。みなさま、どうぞ楽しく安全な夏をお過ごしください。 *ブログは夏休みをいただきます。いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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