英語を勉強していると、「英語が難しい」ばかりに目が向きがちですが、 「これ、日本語だとなんて言うんだろう?」 という瞬間があります。 たとえば「てんてこ舞い」。 「忙しい」でもないし、 「大変」でもないし、 「パニック」でもない。 「いくつものことを同時に抱えて、右往左往しながら何とか回している」 そんな独特の感じを一語で表している。 そこで、「あ、juggle だ。」とパシッとはまる。 こういう瞬間って、単語を覚えたというより、 「意味と意味がつながった」 I'm juggling work and elderly care. 仕事と介護で、てんてこまいです。 juggle は、ジャグリングのようにいくつものボールを落とさないように回すこと。 仕事と家事。work and housework 仕事と子育て。work and childcare 勉強とバスケの部活。school and basketball I'm juggling work, housework, childcare and elderly care. という方もいらっしゃるかも知れません。 I' juggling work and family responsibilities. というと、仕事と家庭に関するもろもろ、 料理や掃除などの家事にくわえ、こどものお迎え、病院のつきそいなど、 家庭に関することもろもろを回している感じです。 自分の中にぼんやりあった感覚に、ぴったりの言葉が見つかる。 「パシッとはまる」という感覚は、英語学習の喜びの一つかもしれません。 単語帳では説明しきれないけど、 長く続けていると時々やってくる、ちょっと嬉しい瞬間です。
6月になりました。そろそろ梅雨ですが、ジューンブライドの季節でもありますね。 先日、英検3級の読解問題を指導していて、とても印象に残る人物に出会いました。 その女性の名前は アン・ロウ(Ann Lowe) 。 実は、アメリカの元大統領ジョン・F・ケネディの妻、ジャクリーン・ケネディのウェディングドレスをデザインした人物です。しかも、当時としては珍しい黒人女性のデザイナーでした。 アン・ロウは、祖母も母も仕立て職人という家庭に生まれ、自身も自然とその道へ進みました。後にニューヨークでデザインを学びますが、人種差別のために他の学生とは別の部屋で授業を受けなければなりませんでした。 それでも彼女は努力を続け、やがてアメリカの上流階級の女性たちのドレスを手がけるようになります。 私は気になって、後で彼女の作品をネットで見てみました。 正直な感想は、 「上品」でした。 豪華なのに派手すぎない。 美しいのに着る人を苦しめる感じがしない。 どこか動きやすそうで、実際にその服を着て生活する女性のことまで考えているように見えました。 英検の問題を解いていると、「知らなかった人」に出会うことがあります。 単語や文法の勉強も大切ですが、私はこういう出会いも英語学習の魅力の一つだと思っています。 英語が読めるようになると、日本語だけではなかなか出会えない人物や物語に触れることができます。 今回のアン・ロウも、その一人でした。 英検の長文には、時々こんな素敵な物語が隠れていると思います。