最近、話題になっていた漫画『君と宇宙を歩くために』バイリンガル版を読んでみました。 高校生の小林は、俗に言うヤンキー。転校生の宇野は大声をきくと固まってしまう、 決まったやり方でないと混乱する、など「普通」のことをするのがむずかしい。 二人が出会って、共鳴して、同じクラブに入り・・・という内容でした。 2024年マンガ大賞をとっった作品です。 1巻しか読んでませんが、正直、私には受賞理由がよくわかりませんでした。 成長期のふたりにとって、日々の生活は宇宙遊泳のようなものなのかな、と思いました。 でもひとつ「なるほど」と思ったことがあります。 英語の題名が Spacewalking with You だったことです。 spacewalk は「宇宙遊泳」、また動詞で「宇宙遊泳をする」という意味です。 「space + walk で、こんなふうにも使えるんだ」と思いました。 本を読むと、「全部理解しなきゃ」「全部面白くなきゃ」と思ってしまうことがあります。 でも、本当はそんなことはありません。 一冊読んで、一つ新しい言葉を知る。 一つ新しい考え方に出会う。 一つ気になる場面が残る。 それだけでも、その本を読んだ価値は十分にあると思います。 英語で読んでも同じです。 最初から全部理解することは目指しません。 知らない単語があっても、分からない表現があっても、まずは読み進めてみる。 読み終わったあとに、「今日はこの言葉を覚えたな」「この場面が好きだったな」と思えるものが一つあれば、それは立派な読書体験です。 そうやって少しずつ積み重ねた言葉や物語は、 テストの点数以上に、生徒さんの中に残っていくと思います。 だから教室では、「全部分からなくても大丈夫。」と伝えています。 一冊の本から、一つだけでも持ち帰る。 そんな読書を、これからも大切にしていきたいと思っています。
今年も梅雨の季節になりました。 大雨のニュースを見るたびに、これまでの教室の日々を思い返します。 振り返ると、雪の日もありました。 台風が近づいて予定を変更したこともありました。 地震が起きて心配しながらレッスンを行ったこともあります。 そのたびに教室へ通い続けてくださった生徒さん、支えてくださった保護者の皆さまのおかげで、おかげさまで今年で教室を始めて16年を迎えることができました。 本当にありがとうございます。 教室を始めた頃は、英語を「できるようになること」が一番の目標でした。 もちろん、その思いは今も変わりません。 でも続けていくうちに、英語はテストや資格のためだけのものではなく、本を読み、さまざまな人の考え方や世界に触れるための扉でもあると、ますます感じるようになりました。 AIが身近になり、知りたいことはすぐに調べられる時代だからこそ、一冊の本をじっくり読み、その物語や考え方の中にしばらく身を置く時間には、これまで以上の価値があると思っています。 これからも文法や英検対策を大切にしながら、それと同じくらい「読む楽しさ」や「考える楽しさ」も伝えられる教室でありたいと思っています。 これからも、一人ひとりの成長に寄り添いながら、安心して学べる場所をつくっていきたいと思います。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。