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Oliver Twist


3月になりました。私の記憶の中では、佐賀でいちばん早く桜が咲いたのは3月14日。今年はそんなに早くなさそうですが、もうすぐ春本番です♪

今回は多読本をご紹介。教室では上級者に読んでもらっています。

Oliver Twist

Charles Dickens 著 10500語  Macmillan Readers Level 5

舞台は19世紀のイギリス。孤児のOliverは施設でひどい扱いをうけながら働いていました。そんな中、あまりの空腹に耐えかねた子どもたちを代表して食事のおかわりをお願いすることに。その結果、彼は施設から追い出され売られることになりました。

これ以上ひどい目にあいたくないと、施設を逃げ出しロンドンへ。ところが食事と寝床を与えてくれたスリ集団の仲間にされた挙句、捕まってしまいます。

親切な紳士が彼を保護してくれ、新しい暮らしに希望を見出すOliver。しかし秘密がもれるのを恐れてスリ集団が連れ戻します。さらに彼は盗みをはたらかされて…というジェットコースターのような展開が続きます。

犯罪集団のなかにOliverを助けようとするNancyという女性が登場します。彼女は一緒に暮らしている犯罪者で荒くれ者のSikesにひどい虐待を受けています。けれどOliverとともに彼女を保護しようとする人に対して、かたくなに拒否しSikesの元を離れようとはしません。そして悲劇的な最後を迎えます。

作者Dickensは、彼女のおかれた状況と心情がとても複雑であることを示しているのかもしれません。犯罪に加担してしまった自分、もしかしたら自分を愛してくれているかもしれない男性、新しい生活をはじめることに対する恐れ。

読者はOliverが助けられれば「よかったぁ」と思い、犯罪集団に捕まれば「大丈夫?」と、はらはらするはず。じつはOliverを犯罪に引きずり込もうとするのには理由がありました。ぜひ物語の展開を楽しみながら、その理由までたどりついてください。

Oliverにとってハッピーエンドになりますので、ご安心を♪

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