昔話の「花さかじいさん」を覚えていますか?
教室の本に収録されています。中学校程度の英語で、多読初心者向けの一冊です。
Long-ago Stories of Japan 日本昔話 桃太郎ほか
Ladder Series レベル① 6210 語
細かいところをすっかり忘れていましたが、
改めて読んでみると、意地悪な近所の老夫婦が想像をこえる悪行三昧。
花さかじいさん夫婦の畑で金貨を見つけた愛犬を連れ出し、従わないと殺す。
餅がふえる不思議な臼を盗んで、役に立たないと焼いてしまう。
花を咲かせる灰をつくったのは自分だと、お殿様さまの褒美を横取りしようとする。
読み終わってあることに気がつきました。
花さかじいさんは「気にしない」から幸せなのではないかと。
花さかじいさん夫婦は愛犬シロを殺されます。
悲しみつつも墓をつくり松を植えるとぐんぐん育ち、それで臼を作ります。
臼が盗まれ燃やされると、せめてもの供養にとその灰をお墓にまこうとします。
風がふいて灰が枯れ木にかかり花がさくと、お殿様の目にとまり褒美をもらいます。
花さかじいさんは悲しくつらい思いをしながらも、できることをしています。
だれがやったか、どうしてこうなったかにとらわれず、愛犬シロがよろこぶことを。
どんな出来事であれ受け止めて、次へ。
いい意味でのこだわりのなさが、ハッピーエンドにつながった気がします。
ちなみに意地悪じいさんは、お殿様の前で花をさかせられず投獄されます。
Things you have done will come to you. ですよ~。
先週末は2017年度第1回の英検試験日でした。
結果はどうであれ、受け止めて次へ。
花さかじいさんのようにいきたいものです。
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