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格差社会とThe Grapes of Wrath



いよいよ「平成」が終わろうとしています。
この31年間、社会のあらゆるところで格差が広がった気がします。

いちばん大きな格差は経済面でしょう。
非正規雇用がふえて、所得格差がひろがりました。

そんないまだからこそ読みたい多読本は
The Grapes of Wrath  23,821 words 
by John Steinbeck    Penguin Readers Level 5

邦題『怒りの葡萄』は1939年に出版されました。今年で出版80年。
wrathはカタカナ表記なら「ラース」と読み、意味は「激怒」です。

当時アメリカでは、多くの農民が土地を追われ、仕事を求めてカリフォルニアへ移動しました。農園の収穫者募集ビラを手にしたJoad一家も、国道66号をオクラホマから西へ。

トラックに大家族と家財道具を積めこみ、カリフォルニアをめざします。
怒りの葡萄とは、踏みつぶされる人間だといわれます。

Joad一家を次から次へと困難が襲います。貧困だけでなく、トラックの故障や祖父母の死などを乗り越えてようやく農場で働き始めますが、そこでも賃金を下げられ、大雨が襲います。

読んでいてつらくなるほどですが、一家をきりもりする母親の力強さに励まされます。極限状態での人々の行動に、人間ってなんだろうと考えずにはいられません。

原作は長編ですが多読本は2万語くらいですし、話がどんどん進んでいくので、そこまで重くならずに読めると思います。

今年は最長10日のゴールデンウィーク。英語多読はいかがでしょう~?
個人的には医療機関が長期休みで不安ですが、みなさま体調をくずさず楽しいGWを☆彡

※ブログは連休明けにお目にかかります。

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